第24回大会

優勝 イ ミニョン

三つ巴のデッドヒートを制し、イ ミニョンが初出場V!

第24回を迎えたゴルフ5レディスが、初開催となる茨城県のゴルフ5カントリーサニーフィールドで開催された。活躍が加速する黄金世代からは、小祝さくら、淺井咲希、新垣比菜、大里桃子ら13人、賞金女王レースをリードする申ジエをはじめ、イミニョン、アンソンジュら韓国勢11人が参戦。初日、単独トップに立ったのは2週前に初優勝を挙げたばかりの淺井咲希。圧巻の10バーディーを奪い自己ベストの63。1打差の2位タイには、これまた黄金世代の臼井麗香と、イミニョン&申ジエという強豪韓国勢。

2日目、今度は黄金世代の高橋彩華がこの日のベストスコア&自己ベストの65をマークし、首位と3打差の単独5位に急浮上。ノーボギーながら2つしか伸ばせなかった淺井は、トップの申とミニョンを1打差で追う立場に。

迎えた最終日、スタートから連続バーディーを奪い首位に並んだのはゴルフ5所属のイナリだった。イナリは3番で躓くが、今度は淺井が3番で伸ばし3人が並ぶ。続く4番でミニョンが単独首位に立てば7・8番で伸ばした申がミニョンが並ぶ。前半を終えた時点で、6番から4連続バーディーの高橋彩華と8番から3連続バーディーのイナリが淺井と共に首位の二人に1打差に迫り、白熱感は増長する。

後半、10番で15アンダーとしたミニョンがこの日2度目の単独首位に。しかし、12番ショートで落とし、最終組の3人が再び三つ巴状態に。続く13番ロングでミニョンと淺井が抜け出せば、前を行く高橋も伸ばし再び1打差に迫るという予測不能なデッドヒート。

そして16番、なんとミニョンが約20mを見事に沈め3度目の単独首位に。これで14番から伸ばせない淺井が1打差、9番からパーが続く申が2打差のまま最終ホールへ。18番はコース最長のロングゆえ2オンは至難の業。しかも難易度は3番目に難しい。追いつくにはねじ込むしかない申の第3打はバックスピンでピンに向かうが僅か10数cmで止まる。バーディーが絶対条件の淺井のショットは、ミニョンより内側、2m弱につけるチャンスに。ミニョンは外してパー、一方の淺井のパットは、なんとカップの手前の縁に止まる究極のショート。ミラクルな3人でのプレーオフとはならなかったが、最後の最後まで3人が盛り上げた。

今季1勝後、3度の単独2位、しかも渋野と穴井詩にはプレーオフで、小祝さくらには1打差の逆転負けだったゆえ、普段はキャップを目深にかぶりクールなミニョンだが、最高の笑顔があふれた。優勝の瞬間を見届けようと18番グリーンを囲った大ギャラリーの喝采に包まれ、暑く熱い大会は幕を閉じた。